
[IHI IS-011S] |
クレイジー自作派の実家には、
なぜか年代物の油圧ショベル(ユンボ)
が同居しています。
製造後30年以上経過した骨董品で
トラブルのバーゲンセール状態なので、
まとめてオーバーホールを
行うことにしました。 |
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| ディーゼルエンジン修理編 |
まずはバルサン顔負けに白煙を上げ
グビグビとオイルを飲み干す
ディーゼルエンジンの修理を行います。
エンジンヘッドを外してみると
ヘッドガスケットが破断しており
漏れ出した冷却水とオイルが、
シリンダーに流れ込んだらしく、
シリンダーブロックやエンジンヘッドが
虫食いのごとく腐食していました。
ガスケットを交換しようとしても
30年以上のシロモノで
部品が全く入手不可能なため
図面を作成し、おなじみの
[日本プレート精工]に
製造依頼を行うことにしました。
「ガスケットは高温になるので
材料の熱膨張に注意してください」
と日本プレート精工様から
アドバイスを頂き、銅板にて
作成していただきました。
製作していただいたガスケットは
組み込むのが勿体無いほど、
すばらしい出来でした。
液状ガスケットとの併用で組み付けを
行い、バルブの摩り合わせが完了した、
エンジンヘッドを組み付けて
バルブクリアランス調整(タペット調整)を
行いました。
燃料フィルタやエアフイルタ等も交換し、
エンジンは始動性も良く、白煙も激減し
大幅にトルクが増えて快調です。 |

 
 
 
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お次は、オムツが要るほどオイルを漏らし
中毒症状の様にガクガクと痙攣を起こす
油圧シリンダーの修理です。
重機の部品は人の手に余るほどに
大きいので、分解も非常に困難ですが、
部品点数が少ないので、故障箇所を
特定するのは比較的簡単です。
しっかーし、この油圧シリンダは
酷すぎました。
重要部品のオイルパッキンが
原型を留めないほど
粉々に砕けていました。(」゜ロ゜)」 ナント
油圧シリンダなのに油圧を受ける
部分が無い⇒意味無い上に油ダダモレ
油圧パッキンは専門メーカーの[NOK]
にて詳しく調べることが出来るので、
型式選定後にシール材専門商社の
[松本産業株式会社]に発注を
お願いしました。
特殊な部品にも関わらず、値段も
お手ごろで、個人発注にも丁寧に
対応してくださいました。
組立はエアーが混入しないように
あらかじめ手順を熟考してから行います。
分解工程に比べて組立工程は3倍程度
に手順は増えますが、混入したエアーが
パッキンに入ると、動作中にオイルでの
冷却が出来ず、高温のためパッキンが
劣化してしまいます。
組立後に油圧ホースのエアー抜きを
行い、ゆっくりと試運転を行いました
アームは力強く動き始め、中毒症状の
痙攣も完全に解消されました。 |



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さて、お次は駆動部分の修理を行います。
油圧ショベルと言えば履帯(キャタピラ)ですね。
履帯に動力を伝える起動輪の修理を行います。
一般的な起動輪は歯車状になっていますが、
この油圧ショベルは起動輪の両側面の突起で、
履帯に動力を伝える構造になっています。
おかげで両側面から減ってしまい、
張力調整をしても履帯がスリップする
事態に陥ってしまいました。
履帯はシングルピン・シングルブロックで
構造が簡単なので、起動輪の関係をCADで
検証してみると、M27のナットを使用すると、
復旧できることが判明しました。
まずは高速カッターを使用し起動輪の突起を
完全に切り落とし、グラインダーで仕上げます。
被服アーク溶接を行うので、高強度M27の
ナットを大きく面取りを行います。
溶接は人生初挑戦なので48個ものナット固定は
溶接日焼けをするほど大変でしたが、溶接後は
巨大なハンマーで最終減速機が壊れるほど
ぶっ叩いてもびくともしません。
さび止め下地を塗った後に黒スプレーで
仕上げて、それっぽく完成です。 |

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起動輪の修理が終わっても履帯(キャタピラ)が
磨り減っているとスリップしてしまいます。
そこで履帯の爪を溶接で盛って修理します。
しっかーし、履帯は82枚もありやがり、1枚に
爪が2個あるので合計164個にもなります
減りの少ない箇所もあるので、修理箇所は
80箇所程度で、溶接棒を140本使用しました
履帯表側の滑り止めも原型を留めないほどに
減っていたので、直径9mmの鉄筋を切断し
履帯一枚あたり二箇所、合計162本溶接し
溶接棒を500本ほど使用しました。
連結部の履帯ピンは、へし曲がっていたので
M14-200mmの高強度ボルトに交換しながら
連結を行い完成です。
炎天下での溶接作業は、日焼けと鉄粉で
真っ黒になりますが、作業するほどに上達する
ので、何でも作れてしまいそうな気がします。
次はパイプの溶接に挑みます。 |
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| ルーフ製作編 |
やっとこさ動作できるようになった油圧ショベル
ですが、屋根が跡形もありません。
さすがに災害ともいえる今年の猛暑は耐え難く
ルーフの設計・作成を行うことにしました。
壊れた折りたたみベッドのフレームが良い
大きさなので、斜めにパイプを溶接する構造で
設計・製図を行いました。
パイプの溶接は初めてだったので、数回穴を
空けながらも無事(?)骨格が出来上がり
耐候性ビニールを張り完成です。
・・・と思いきや、一週間もしないうちに本物の
ルーフを運悪く(!?)入手できたので大幅変更を
行いました。
椅子とルーフの中心を合わせた設計にしたので
パイプのつなぎは複雑になりましたが、
強度も十分で、塗装が完了すればいかにも
それっぽく(←重要)仕上がりました。
表示インパネ周りも動作率0%だったので
電源スイッチの修理・パネル配線の全交換・
ヒューズパネルの新規作成・ホーン修理・
ホーンスイッチ交換・警告ランプのLED化・
ヘッドライトスイッチ交換・
ヘッドライト表示LEDの追加等々の大手術を
行いました・・・・完璧!
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